2026年に向けて 〜 世界のゴルフの潮流と、日本の私たちが立つ地点 〜

 

 

年末、US-NGF(米国ナショナル・ゴルフ・ファウンデーション)のCEOから、

ゴルフ業界全体に向けたメッセージが発信されました。

そこに記されていたのは、近年のゴルフを取り巻く環境が、

歴史上かつてないほど広がりと多様性を持っているという事実です。

 

2017年以降、世界的にゴルフ人口は増え続けています。

その背景には、ゴルフが単なるスポーツではなく、

「人とのつながり」「運動」「自然」「健康」「自己成長」といった、

現代人が求める「アナログな充足」を同時に満たす存在であることが、

あらためて認識され始めたことがあります。

 

アメリカでは、ゴルフ場の数が20年前より減少しているにもかかわらず、

ここ5年のうち4年が過去最多のラウンド数を記録しました。

女性やジュニア、さまざまな背景を持つ人々がゴルフに参加し、

コース外ゴルフも含めると、かつてない規模でゴルフが楽しまれています。

需要と供給のバランスも保たれ、

ゴルフ場は人材や設備に再投資できる健全な状態にあると報告されています。

 

一方で、CEOメッセージの中で強く指摘されていたのが、

「初心者の挫折」という現実です。

初めてコースに出たものの、

継続できずに離れてしまう人が非常に多い。

これは、ゴルフ場という環境が、

依然として初心者にとって敷居の高い場であることを示しています。

 

この指摘は、日本のゴルフにもそのまま当てはまります。

 

これから求められるのは、

「初心者の挫折」を克服するプログラムそのものと、

それを運営・指導する人材教育です。

そして、この二つは決して切り離すことができません。

 

変化のスピードが速い時代だからこそ、

人材や教育が追いついていない現状を、

私たちは真剣に考えなければならない段階に入っていると感じています。

 

だからこそ、2026年は

「前に進むために、あえて一度立ち止まる年」

であってもよいのではないでしょうか。

刃を振るう前に、刃を研ぐ時間を持つ。

 

NGF FAR EASTは、これからも教育と人材育成を軸に、

日本のゴルフが本来持っている価値を静かに、

しかし確実に次の世代へとつないでいきたいと考えています。

皆さまとともに考え、ともに学びながら、

ゴルフの未来を形づくっていける一年となることを願っています。

 

NGF FAR EAST

代表 宮田 万起子