― 次世代に何を残すのかを問い直す時間 ―
今月のワークショップでは、
「ゴルフの将来と次世代への継承」をテーマに議論を行いました。
今回の対話の出発点は、
ゴルフを単に「集客して売る商品」として考えるのではなく、
「人が参加しながら育てていく文化」として捉え直すことでした。
現在、ゴルフを取り巻く環境は大きく変化しています。
競技志向で上達を目指す人もいれば、
友人との時間を楽しむ人、
会社の付き合いから始める人もいます。
私たちは、特定の層だけを対象にするのではなく、
多様な入り口を認めながら、
それぞれが成長できる環境をつくる必要があるのではないか――
という問題意識を共有しました。
その中で改めて確認されたのは、ゴルフを単なる娯楽ではなく、
「人格形成の道」として位置づける視点です。
施設事業・教育事業・余暇事業・用具事業というそれぞれの立場から、
「私たちはどのようなゴルフを次世代に残したいのか」を具体的に考えました。
特に印象的だったのは、
「比較の対象は、他人ではなく、過去の自分である」という意見です。
スコアや順位だけを追うのではなく、自分自身の成長を見つめること。
それが子どもにも大人にも持続的なモチベーションを生みます。
そして、そのためには Plan-Do-See(目標設定・実行・振り返り・改善)を
回し続ける文化が必要である、という共通認識に至りました。
振り返りと改善の質こそが、ゴルフ文化の質を決めるという確認です。
また、競争中心のイベント運営ではなく、
協力や共創を重視したゴルフイベントの実践例も共有されました。
参加者同士が支え合いながらプレーする形は、
私たちが目指すゴルフの方向性を具体的に示すものでした。
今後は、若手インストラクターの発掘、
初心者の最初の90日設計、
データの可視化やバッジ活用による継続設計、
さらには地方議会などへのゴルフの教育的価値の提案など、
理念を現場で形にしていきたいという
参加者一人ひとりの強い意思が伝わる時間となりました。
ゴルフの未来は、自然には残りません。
私たちが設計し、実践し、対話し続けることで、はじめて文化として継承されます。
引き続き、皆さまと共に考え、共に創っていければ幸いです。
NGF FAR EAST
代表 宮田万起子
National Golf Foundation Far East