お金のためにプレーしていない、古き良き時代に戻った気分だよ。

 

「お金のためにプレーしていない、古き良き時代に戻った気分だよ。」

ゴルフのオリンピック競技で銅メダルを逃して3位になったローリーマキュロイの言葉です。

苦戦の上に勝ち取った結果に、選手全員のコースに挑む厳しい闘いが伝わりました。

プロゴルファーとして賞金獲得のために闘う苦しみと、オリンピック競技で闘う苦しみは、

似て非なることだと、今回の彼の言葉は物語っています。

 

英語でノーブルと辞書を引けば、高潔な、気高い、崇高な、りっぱな、称賛に値して、と書いてありました。

ノーブルとは、理想を抱懐してこれを実行しようとする勇気。

すなわち世人の成しがたい信ずることを、あえてしようとする気品のことを言うらしい。

オリンピックとは、このノーブルな精神の上に成り立っていると言えるのかも知れません。

 

日本の誇り高き中部銀次郎氏が、アマチュアゴルファーとして貫き通した信念とは、

このような品格(ノーブル)だったのだろうかと気付かされます。

崇高な精神のもとに闘い続けた結果、更なる気品が彼の中に生み出され、

これからも伝説の人として語り継がれるのでしょう。

 

アマチュアゴルファーが賞賛される所以は、この目に見えないノーブルな姿なのだと思います。

しかしこの気品はそう安易と手に入れられるものではないこともよくわかるのです。

今回のオリンピックの開催には賛否両論ありますが、開催された以上、その意義を問いたいと思います。

ノーブルな心を持ち寄った選手たちの姿は、私たちに不思議と勇気を与えてくれました。

先の見えないコロナ禍で、私たちも勇気を持って己の信念を貫けば

最終的に人生のゴールドメダルを獲得したような満足した人生を生きられるかも知れません。

 

私も、時代を超えて美しいノーブルな生き方を目指せたらと願います。

 

**************************************************

NGF FAR EAST  代表  宮 田 万 起 子