進化するミニゴルフ

 

米国NGFの調査では、

この10年でゴルフ練習場という施設形態が大きく変わっていると報告されれており、

特に、ボーリングやダーツ感覚で楽しめるミニゴルフへの注目が高まっているようです。

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従来からあるミニゴルフですが、コンセプトも進化を遂げており、

タイガー・ウッズやローリー・マキロイも投資をしていることから、その人気と期待が窺い知れます。

 

昨年度にミニゴルフの来場者数は1800万人おり、平均4回訪れているという結果となっています。

そのうちの600万人(3人に1人)がコースでプレーするゴルファーです。

平均年齢は34歳とされ、そのうち女性45%、ジュニアは22%となっており、

コースにおけるプレーヤーの平均年齢が43歳、

コース以外でゴルフを楽しむ人の平均年齢が30歳と大きな開きがある中で、

ミニゴルフの平均年齢は34歳となっており、

より若年層の傾向にあります。

注目すべき点は、

ミニゴルフの人口構成が、ゴルファーの人口構成よりも、

より米国全体の人口構成に近いと考えられていることです。

 

これらの施設は来年以降も新設を予定しており、

最新のテクノロジーを駆使したトラックボール(プレーヤーのスコアを自動的に記録する)を導入したり、

飲食を充実させ、昼間はファミリー、夜は大人向けの高級ナイトクラブのように

様々な仕掛けを施しているようです。

 

最近では、タイガーウッズが手がけるパッティングコースでは、

家族向けの易しいコースもありますが、アンジュレーションやバンカー、ラフなど、

トリッキーなコースもあり、コースデザインにも力を入れているようです。

彼がこの事業に関わる理由として、ウッズ自身が子供の頃に父親と行ったパット競技を思い浮かべ、

新しい世代のプレーヤーにパッティング体験をしてもらいたいという願いが込められているようです。

 

どの施設でも社会的エンターテイメント空間を作り出そうとしていますが、

全ての施設で共通して大事にしていることは、

「ゴルフゲームの本質を失わないこと」だそうです。

 

米国NGFの調査では、

ゴルフをしたことがない人のゴルフに対する興味は4%という低い結果に対し、

ミニゴルフに参加した人の16%が

実際に自分のクラブを持ってゴルフをしてみたいと興味を示しているそうです。

ゴルフの普及は、ミニゴルフという、

小さな「きっかけ」から始まる可能性を十分に秘めていると言えそうです。

 

 

ゴルフ経営原論 第一部ゴルフビジネス 

第5章ビジネスポリシー

セクション3「余暇事業としてのゴルフビジネス」では、

ゴルフコースにおける余暇事業として書かれています。

欧米のようなミニゴルフを建設する上で

「ゴルフゲームの本質を失わないこと」から外れないポリシーを倣う意味でも、

余暇事業としてのゴルフビジネスについての知識や考え方、

日本での余暇の成り立ちなどは参考になると考えます。

(https://www.ngf-fe.co.jp/member/g/software/text/GB/GB_1_5-3.html)

 

 

NGF FAR EAST

代 表 宮 田 万 起 子