ゴルフ人口は「出会い」を増やすことで育っていく

 

 

米国NGFの記事では

現在のアメリカゴルフ界が

「これまでで最も多様性に富んだ時代」

を迎えていると紹介されています

 

2025年、アジア系・黒人・ヒスパニック系の

ゴルファーは770万人に達し

これは過去最高の数字となりました。

また、従来型のゴルフ場でプレーする人だけでなく

ゴルフエンターテイメント施設やインドアシミュレーターなど

いわゆる「コース外ゴルフ」を楽しむ人たちの中では

有色人種の割合がさらに高くなっています

 

この記事から見えてくるのは

ゴルフ人口が増えている理由が

ゴルフに触れる入口が増えたことにあります

SNS、シミュレーター、ショートコース、ゴルフエンターテイメント施設など

従来のゴルフ場とは異なる場所でゴルフに出会う機会が増えたことで

これまでゴルフに縁がなかった人たちが

自然にゴルフへ近づくようになっています

 

もう一つ注目したいのは

米国で公営ゴルフ場の存在感が高まっていることです

米国では、自治体がゴルフ場を取得し

地域住民のためのレクリエーション施設として維持する動きが見られます

これは、ゴルフを単なる娯楽や競技としてではなく

健康、交流、緑地保全、地域社会の資産として捉えているからだと言えるでしょう

 

日本では、ゴルフは今もなお

「敷居が高い」「上級者のもの」「費用がかかる」

といった印象を持たれることがあります

しかし、本来ゴルフは

年齢や体力、技量に応じて

誰もが長く楽しめるスポーツです

 

だからこそ

これからの日本ゴルフ界に必要なのは

「どう教えるか」

だけではありません

 

未来のゴルファーと、どこで出会うのか

どのように迎え入れるのか

そして、どのように生涯ゴルファーとして育んでいくのか

この視点こそ、今あらためて考えるべきテーマではないでしょうか

 

NGFが長年大切にしてきた

「生涯ゴルファー育成」という考え方は

まさにこの時代の流れと重なります

初心者に正しい基本を伝えることはもちろん大切です

しかしその前に

まずゴルフに親しみ

安心して一歩を踏み出せる

環境を整えることが求められています

ゴルフ人口を増やすとは

単にプレーヤー数を増やすことではありません

ゴルフと出会う人を増やし

その人がゴルフを通じて健康を保ち

人とつながり、学び続け

自分らしく成長していく道をつくることです

 

米国の記事は、ゴルフの未来が

「多様性」と「入口の広がり」

によって育まれていることを教えてくれます

 

日本においても

ゴルフを特別な人のものに留めるのではなく

これから出会う人々に開かれた文化として

再構築していくことが大切であると感じます

 

未来のゴルファーを迎え

育んでいくために、私たちは今

ゴルフとの出会い方そのものを

見直す時期に来ているのかもしれません

 

 

NGF FAR EAST

代表 宮田 万起子