最近の米国ゴルフトレンド「ソロプレー」と「9ホール」

最近の米国ゴルフトレンド「ソロプレー」と「9ホール」

米国ゴルフ場の最近の報告によると、トワイライト(薄暮プレー)とグリーンフィーの割引を用いたプレーの需要が特に高まっているようです。

これらの傾向は、在宅勤務をしているゴルファーによる需要から生じていると考えられ、仕事を前倒しにシフトして午後のゴルフ場に向かっている結果のようです。 

米国NGFで実施している調査結果からは、一人でプレーするソロプレーが多くなっている傾向があり、昨年までの31%のソロプレー需要から、今年は43%にまでそのニーズは上がって来ているという報告があります。 

まだ、同調査結果からは、9ホールプレー(ハーフ)が大幅に増え、年末には15%を超える勢いとなっているとのことです。これはUSGAも推奨しているPLAY 9という時間の障害を克服する良い兆候と見ています。(私のエッセイでも2019年12月2日に取り上げています。初心者の「ゴルフの障害を打ち破る」時間 第2回(1〜5回))

 

知っていましたか?

1974年までは、米国のゴルフ場では18ホールの施設よりも9ホール施設の方が多かったそうです。これは米国でもあまり知られていない事実のようで、18ホールが理想的なレイアウトだという思い込みから変わって行ったようです。今回の兆候から、思い込みを見直すきっかけにもなっているようです。現在では、全米3、777コースのうち9ホールコースがあるのは26%となっています。 

世界的に私たちの生活スタイルは大きな変革を求められています。これからは1日かけて18ホールを回って来るスタイルが当たり前ではなくなってくる可能性があるということです。ファミリープレー、ソロプレー、ハーフプレー、トワイライトプレー、早朝プレーが中心になる時代が来ているのかも知れません。

 

NGF FAR EAST 代表  宮田 万起子