未来のラウンドを育てるのは、指導者かもしれない

 

 

米国では

ゴルフ場でプレーされるラウンド数が

過去最高水準で推移しています。

その背景には、新しいゴルファーの増加だけでなく

ゴルフを長く楽しみ

繰り返しコースへ足を運ぶ人々の存在があります。

では、人はどのような経験を通して

ゴルフを続けるようになるのでしょうか。

 

「上手くなったらコースへ」ではなく、「学びながらコースへ」

NGFでは、初心者向けのスクールにおいて

技術を学ぶだけでなく、学習の段階に合わせて

仲間や指導者と実際のゴルフ場を体験することを提唱してきました。

初心者にとって、初めてのゴルフ場は分からないことばかりです。

受付や服装、プレーの進め方、マナーなど、練習場とは異なる経験が待っています。

そんなとき、普段一緒に学んでいる仲間や指導者がそばにいれば、

初めてのコースもずっと身近なものになるのではないでしょうか。

「上手くなってからコースへ行く」のではなく

「コースを経験しながらゴルファーになっていく」

その過程には、練習場だけでは得られない学びや喜びがあります。

 

「楽しかった」という記憶が、次のラウンドを生む

初めて芝の上からボールを打った。

思いがけず長いパットが入った。

仲間と失敗して笑った。

美しいコースを歩きながら会話を楽しんだ。

 

こうした体験は、スコアカードには残らなくても

「ゴルフって楽しい」「また来たい」という記憶として心に残ります。

最初は指導者に誘われて参加したコース体験も

やがて自分から「次はいつ行こうか」と

仲間に声をかけるようになるかもしれません。

そして、家族や友人を誘い、新しいゴルフ仲間が生まれていく。

そんな小さな循環が、やがてゴルフを生活の一部にしていくのでしょう。

 

指導者が育てる、未来のラウンド

ゴルフ場のラウンド数を増やすというと

施設の集客や営業努力を思い浮かべます。

しかし、ゴルフ場へ足を運ぶ人を育てているのは

日々のレッスンに携わる指導者でもあります。

例えば、一人の指導者が年間10人の初心者をコースへ案内し

そのうち5人が継続的にゴルフを楽しむようになったとします。

それが100人の指導者によって実践されれば

年間500人の新しい継続ゴルファーが生まれる計算です。

さらに、その人たちが家族や友人を誘えば

ゴルフとの出会いはもっと広がるかもしれません。

一人の指導者の働きかけが

その先の何十回、何百回という未来のラウンドに

つながる可能性を持っているのです。

明日のレッスンから

特別なプログラムを新しく用意しなくても

まずは今教えている初心者に

「今度、みんなでコースへ行ってみませんか」

と声をかけてみるのはいかがでしょうか。

 

18ホールでなくても、9ホールやショートコース、

薄暮プレーでもよいと思います。

そしてコースから戻ったら、「何ができなかったか」だけでなく

「今日は何が一番楽しかったですか」と聞いてみる。

その会話から、次のレッスンやコース体験のきっかけが生まれるかもしれません。

ゴルフの楽しさを知り、もう一度行きたいと思う人が一人増える。

その小さな変化が、やがてゴルフ場を支え

次の世代のゴルフ文化を育てていきます。

 

ラウンド数は、ゴルフ場だけがつくるものではありません。

指導者もまた、未来のラウンドを育てています。

明日のレッスンで、誰か一人に声をかけてみる。

そんな身近な一歩から

生涯ゴルファーを育てる

新しい循環が始まることを期待しています。

 

 

NGF FAR EAST

代表 宮田 万起子