9月ワークショップ報告

 

ゴルフ場を増やさずに、ゴルフ市場を成長させるには

 

9月のワークショップでは

米国 NGF の最新レポートをもとに

「ゴルフ場を増やさずに、ゴルフ市場を成長させるには」をテーマに

日本のゴルフ界のこれからについて意見を交わしました。

 

米国では 2000年当時より

ゴルフコース数が 約2,000少なくなっている一方

近年のラウンド数は過去最高水準にあります。

その背景には、新しいゴルファーの増加だけでなく

シニア世代の継続参加

インドア施設などゴルフとの多様な出会い

既存施設の有効活用などがあります。

 

ここから見えてくるのは

「ゴルフ人口」と「ラウンド数」を分けて考える必要性です。

少数のコアゴルファーが多くプレーするだけでなく

多くの人がゴルフに出会い

年に数回でも楽しみながら継続する。

その中から将来のコアゴルファーが育っていくことで、市場の裾野は広がります。

 

特に議論が深まったのが

ゴルフ場を「プレーする施設」から「未来のゴルファーを育てる場所」へ

広げて考えることでした。

 

子どもや初心者が芝生や自然に触れ

仲間や家族とゴルフを体験する。

最初から技術習得を求めるのではなく

まず「楽しかった」「また来たい」という経験をつくり

そこから段階的な学びへつなげていく。

ゴルフ場の空いている時間やスペース

ショートコースなどを活用すれば

新しい参加機会を生み出すことも可能です。

 

NGF がこれまで提唱してきた初心者教育も同じ考え方です。

練習場だけで一年間学ぶのではなく

指導者や仲間と段階的にコースを経験することで

「学ぶ→体験する→楽しむ→また行きたい」という循環をつくります。

 

さらに、ゴルフ場を地域に開き

子どもや家族、学校、地域社会とつながることは

社会貢献だけでなく

将来の利用者を育てる長期的な経営戦略にもなり得ます。

教育的価値と事業性をどのように両立させるかも

今後考えていくべき課題です。

 

そして最後に確認されたのは

ゴルフの未来をつくるのは施設や制度だけではなく「人」である

ということでした。

 

指導者の役割は、技術を教えるだけではありません。

ゴルフの楽しさ

自然の中で過ごす豊かさ

仲間との交流

そして自ら考え行動することの価値を伝えることも

大切な教育の一つです。

 

大きな改革を待つ必要はありません。

初心者を一度コースへ連れて行く

子どもたちに芝生の上で遊ぶ機会をつくる

地域の人をゴルフ場へ招いてみる。

一人ひとりの小さな実践が

未来の一人のゴルファーを育てます。

「ゴルフ人口を増やす」から

「生涯ゴルファーを育てる」へ。

 

今回のワークショップをそれぞれの立場から

明日の実践へつなげていただければと思います。

 

 

NGF FAR EAST

代表 宮田 万起子